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築40年。必要最低限の暮らし

私が初めて一人暮らしをしたのは19歳の時。東京の大学に進学した時です。場所は世田谷区の高級住宅地。よく芸能人が住んでいるという噂を聞く場所で、確か洗濯機を運んでくれた方が「近くに某超有名人が住んでるよ」ということを聞いたので、噂は本当なんだとびっくりしました。

 

駅から徒歩10分程度のところで築年数は確か40年ぐらいの2階建て。漫画やドラマに出てきそうないわゆるボロアパート。間取りは和室6畳+キッチン+トイレ、風呂別の狭い部屋でしたが、男の一人暮らしには充分な広さでした。しかしこの狭くて、ボロいアパートでも流石、東京の高級住宅地ということで家賃は月6万5千円ぐらいだったと思います。現在は地方の郊外アパートに住んでいますがそこは新築2LDK、駐車場込で家賃が7万円ですので、東京の物価の高さに驚きました。

 

建物が古いので、それに合わせて設備も古かったのですが、風呂は足を伸ばすことができない、深型タイプのもので、給湯は浴槽の隣に置かれたガス給湯器を使ってお湯をいれます。それまで一度も見たこと無かったタイプの給湯器なのですが、レバーを何回転かさせて火をつけてるという方式でした。洗濯機も当然、室内に置ける場所は無かったので、外廊下に置いていましたので、強い雨が降ると洗濯機自体が濡れて、恐らく故障するのも早いだろうなと思っていました。

 

トイレは古くて、当然ウォシュレットなどありませんでしたが、必要最低限といった感じでした。キッチンスペース兼廊下は確か4畳半程度あり、ここは広いとまでは言えませんが、多少ゆとりのある空間でした。一人暮らしのワンルームマンションでしたら結構一口電気コンロで、調理する幅もほとんどないというイメージですが、このアパートは二口ガスコンロを置けるスペースがあり、その横には幅がまな板一枚分ぐらいのスペースがあったので、料理はある程度作ることができました。

 

そこに住んでいたのは20年近く前になりますが、今となってはボロくて家賃は高いですが、必要最低限の設備があって、畳の部屋は落ち着きますので、意外といいアパートに住んでいたなと、いい思い出になっています。